研究課題/領域番号 |
22510041
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
山本 佳世子 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 准教授 (60311445)
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キーワード | 公共的緑地 / 密度指標 / GIS / 土地利用 / 地方大都市圏 |
研究概要 |
平成23年度は3年間の研究実施計画のうち、ちょうど中間段階に該当し、以下の2段階に大きく分けることができる研究を行った。 1.地理情報システム(GIS)を利用した公共的緑地の配置計画の評価 前年度の研究成果を基に、以下の3つの段階に分けて、各地方広域圏都市圏における評価を行った。 (1)全域での公共的緑地の分布、公共的緑地の配置計画の現状について把握した。 (2)中心部からの距離帯ごとに、昼夜間人口密度に加え市街地の面積割合く建物密度、容積率などの土地利用-空間利用に関する他の密度指標と緑地量との関連性を、地区単位や100mメッシュ単位の詳細な空間スケールで解析した。 (3)上記解析結果を基に、特に昼夜間人口密度に対応して公共的緑地が十分に配置されているかという視点で配置計画の評価を行い、評価結果は中心部からの距離帯ごとに整理した。 2.評価結果の分析・考察 (1)前段階の各地方広域都市圏における評価結果を比較・検討した上で、さらに行政関連部局へのヒアリング調査、参考資料の収集を行って補足・確認し、堆域的な差異が生じる原因についても分析・考察を行った。 (2)また本研究の評価結果と研究代表者のこれまでの研究成果を基に、わが国及び諸外国の大都市圏と緑地の充足度及び配置計画に関する比較を行い、本研究の各研究対象地域(4ヶ所の地方広域都市圏)における評価結果の特性をそれぞれ把握した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度はほぼ研究実施計画のとおりに研究を進めることができているので、おおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は本研究課題の研究実施計画の最終年度に該当し、以下の4段階に分けて研究のとりまとめを行うとともに、次段階の研究につなげることができるように研究課題を抽出する。 1.評価結果の総括と改善策の提言 2.研究成果のまとめ 3.研究成果の発表 4.今後の研究課題の抽出
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