研究課題/領域番号 |
22510049
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
勝矢 淳雄 京都産業大学, その他部局等, 名誉教授 (00065848)
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研究分担者 |
山岸 博 京都産業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10210345)
河野 勝彦 京都産業大学, 文化学部, 教授 (50103718)
野村 哲郎 京都産業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50189437)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 賀茂地域 / 住民との協働 / 人間の尊厳 / 生命の神聖性 / スグキナ / ミズナ / クリサキテントウ / 人為的活動 |
研究概要 |
1.住民との協働の方法論の実践的・理論的研究:「人間の尊厳」と「生命の神聖性」は、絶対的な価値観を表す基本概念であるが、生命工学の発展により脅かされる事態になっている。なぜ人間は尊厳ある存在であるのか、尊厳性とはいかなることかを問うとともに、危機におかれた「人間の尊厳」を、「種としての人間」と「個としての人間」に分けて検討した。上賀茂における住民との協働による活動は、多くの実績を残したが方法論としては課題を残した。住民との役割分担が明確でなくなり、面倒なことはやらせておけばよいとの風潮を作り出した。住民との立場の明確化が必須である。社家と農家の対立によるリーダー不在が原因である。下鴨における紅葉節の復活の成功はリーダーが発掘できたことである。「賀茂文化」第9号を発行し、過去の生活記録などを掲載し、賀茂文化の保全・継承を進めた。2.上賀茂における地域の自然的特性に基礎をおく調査・研究とその展開:スグキナの成立過程を推定する指標に用いるために、スグキナと同様に京都特産作物であるミズナと長野県特産の野沢菜の間で交雑を行い2種類の作物の間の雑種を得た。雑種はミズナに類似した形態を持っており、それらの雑種個体からさらに後代を作出した。スグキナの起源に対するこれら作物の遺伝的影響を推定しようとした。平成24年度は、京都産業大学構内におけるクリサキテントウの分布調査を実施した。平成24年度5~6月に大学構内に植樹されている松について、クリサキテントウの生息調査を行った。1個体の幼虫が確認でき、本種が極めて少数ながら、大学構内にも生息することが示された。淡水域における魚類等を対象に,その生息場所に対する人為的影響と生物の応答について研究を進めてきた。里山環境と同じく水系においても人為的活動がプラスにもマイナスにも働いていることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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