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2010 年度 実績報告書

チミン酸化損傷5ーホルミルウラシルに対する生体内修復機構FOシステムの全容解明

研究課題

研究課題/領域番号 22510062
研究機関佐賀大学

研究代表者

寺東 宏明  佐賀大学, 総合分析実験センター, 准教授 (00243543)

研究分担者 近藤 敏弘  佐賀大学, 総合分析実験センター, 教務員 (20186852)
徳山 由佳  佐賀大学, 総合分析実験センター, 教務員 (30398135)
キーワードDNA損傷 / 修復酵素 / 突然変異 / 活性酸素 / 放射線
研究概要

本研究の目的は、主要なチミン酸化損傷の一つ5-ホルミルウラシル(5-foU)の生体内修復機構の全容解明である。5-foUは最も生成収率の高いチミン酸化塩基損傷の一つであり、誤対合性ならびに二次的付加損傷生成を示す。本研究では、5-foUに対する修復システムをFOシステムと名付け、その未解明のロストピースを見出し,5-foU修復の全容を明らかにしていく。ここで提案するFOシステムは,(1)非誤対合性5-foUの除去(AlkA/SMUG1,TDG,MBD4),(2)誤対合5-foU誘発突然変異の抑制(MutSLH/?),(3)5-fodUTPの分解(?/?)であり、?の部分が未だ明らかとなっていないロストピースである。
本年度は研究計画初年度として「DNA中に取り込まれた5-foU除去修復酵素活性の比較検討によるその役割分担の明確化」を中心に検討を行い、5-foU除去修復に関連すると考えられるDNAグリコシラーゼである大腸菌AlkA (J. Biol. Chem. 274:25136,1999)およびMug、ヒトSMUG1、UDG1、UDG2、TDG、MBD4の遺伝子クローニングを行った。またクローニングした各遺伝子を大腸菌蛋白発現用ベクターに導入し、大量発現系の構築を行い、それらを用いて、各酵素タンパクを調製した。同時に、5-foU特異的含有オリゴヌクレオチド基質を合成し、ニッキングアッセイにて、前述の酵素活性を検討するための条件を整えることに成功した(J. Biol. Chem. 274:25136,1999他)。来年度はこれら酵素タンパク質と損傷オリゴヌクレオチド基質を用いて、順次5-foU修復活性の比較検討を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Yields of clustered DNA damage induced by heavy particle beams under various conditions2010

    • 著者名/発表者名
      島崎-徳山由佳, 他5名
    • 学会等名
      37th International Symposium on Nucleic Acids Chemistry
    • 発表場所
      はまぎんホール(横浜市)
    • 年月日
      2010-11-10
  • [学会発表] タンパク質クロスリンク損傷の修復機構2010

    • 著者名/発表者名
      中野敏彰, 他6名
    • 学会等名
      日本放射線影響学会
    • 発表場所
      京都テルサ(京都市)
    • 年月日
      2010-10-20
  • [学会発表] 粒子線によって生じるクラスターDNA損傷の収率と性質2010

    • 著者名/発表者名
      寺東宏明, 他5名
    • 学会等名
      日本宇宙生物科学会
    • 発表場所
      東北大学(仙台市)
    • 年月日
      2010-09-17
  • [備考]

    • URL

      http://evalwww.cc.saga-u.ac.jp/search/IST

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公開日: 2012-07-19  

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