研究課題/領域番号 |
22510071
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研究機関 | 日本薬科大学 |
研究代表者 |
北村 繁幸 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (40136057)
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研究分担者 |
小島 弘幸 北海道立衛生研究所, その他部局等, 研究員 (10414286)
杉原 数美 広島国際大学, 薬学部, 教授 (20271067)
藤本 成明 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (40243612)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 内分泌撹乱 / ブロム化難燃剤 / 甲状腺ホルモン撹乱 / 代謝的活性化 / 核内レセプター |
研究概要 |
ブロム化難燃剤はパソコン、テレビ等の家電品や建材の難燃性を高めることを目的として、広く使用されている。Tetrabromobisphenol Aやpolybrominated diphenyl ether (PBDE)などがある。しかし、ブロム化難燃剤はダイオキシンに続く残留性物質としての関心を集め、体内での蓄積量の増加に伴い何らかの作用が発現されることが危惧されている。PBDEの水酸化体は芳香環に結合した水酸基とハロゲンが隣接し、甲状腺ホルモンとの構造類似性が見られるものがあり、甲状腺ホルモン作用を撹乱することが予想される。そこで、PBDEの水酸化代謝物の甲状腺ホルモン撹乱作用について検討した。 昨年度までに、tetrabromobisphenol Aの他に、幾つかの水酸化代謝物は甲状腺ホルモンレセプターとの親和性を発現することを見出した。本年度は、さらに水酸化代謝物の明確なるターゲットを明らかにする為に、各種核内レセプターとの親和性の他に、甲状腺ホルモン依存性で細胞内蛋白質機能維持因子であるprotein disulfide isomerase (PDI)との相互作用並びに甲状腺ホルモン産生に重要な働きをしているiodotyronine deiodinase (IYD)に対する影響評価をも検討した。その結果、水酸化PBDEは甲状腺ホルモンレセプター以外の幾つかの核内レセプターと結合することを見出した。また、水酸化代謝物はPDIおよびIYD活性に対しても阻害作用を示した。このような甲状腺ホルモン作用に対するPBDEの撹乱作用を精査することで、構造活性相関を明らかにすると共に、ブロム化難燃剤の甲状腺ホルモン撹乱作用の全容の一部を明らかにすることが出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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