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2013 年度 実績報告書

環境化学物質と紫外線の複合作用により生成する変異原の解析とその抑制法

研究課題

研究課題/領域番号 22510075
研究機関東京薬科大学

研究代表者

太田 敏博  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (10266893)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード光遺伝毒性 / 変異原性 / 紫外線 / 環境化学物質 / たばこタール
研究概要

たばこ副流煙タールには従来考えられていた変異原以外にも、UVA照射によって変異原性を示す物質が含まれていることが判明し、そのメカニズムの解析を行ってきた。今年度は最近登場した新しいタイプの「嗅ぎたばこ」について研究を実施した。「嗅ぎたばこ」は無煙たばことして開発され、日本国内では2010年から販売されている。本製品はカートリッジに充填されたたばこ葉から放散されるガス成分を、口腔に吸引して使用するたばこである。紙巻たばこと異なって外箱にニコチン量等の表示義務はない。また、使用者が曝露される化学物質及びその濃度についての測定報告は少ないため、嗅ぎたばこの使用による健康影響は不明な点が多い。そこで、国内で販売された嗅ぎたばこ製品のたばこ葉中のニコチン量の測定を行い、さらにたばこ特異的ニトロソアミン (TSNA)の分析を行った。ニコチン測定は、たばこ葉に超純水、2M NaOH及びn-ヘキサンを添加後振とう抽出し、n-ヘキサン溶液をガスクロマトグラフ/質量分析計(GC/MS)に供して行った。一方、TSNA測定は、たばこ葉にくえん酸-リン酸緩衝液を添加後振とう抽出し、抽出液を珪藻土カラムで処理後、高速液体クロマトグラフ/質量分析計(LC/MS/MS)に供して行った。先行販売2製品(MINT,BITTER)のたばこ葉中ニコチン量及びTSNA量は、1カートリッジあたり、MINTが5.49 mgと737 ng、BITTERが9.12 mgと1,180 ngとなり、両成分ともBITTERの方がMINTより1.6倍多く含まれていた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Deinococcus radiodurans YgjD and YeaZ are involved in the repair of DNA cross-links.2013

    • 著者名/発表者名
      Onodera, T., K. Satoh, T. Ohta, and I. Narumi
    • 雑誌名

      Extremophiles

      巻: 17 ページ: 171-179

    • DOI

      10.1007/s00792-012-0506-4

    • 査読あり
  • [学会発表] 固相抽出を組み合わせた尿中NNALの測定2014

    • 著者名/発表者名
      宇津木里香, 稲葉洋平, 内山茂久, 太田敏博, 欅田尚樹
    • 学会等名
      日本薬学会第134年回
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      20140300
  • [学会発表] 好気性高度好熱菌における DNA 酸化損傷の防御と修復に関する研究2013

    • 著者名/発表者名
      神田卓哉、時下進一、太田敏博
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20131203-20131206
  • [学会発表] 国産無煙たばこに含まれるニコチン及び添加物の測定2013

    • 著者名/発表者名
      宇津木里香, 稲葉洋平, 内山茂久, 太田敏博, 欅田尚樹
    • 学会等名
      第72回日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      津
    • 年月日
      20131000

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公開日: 2015-05-28  

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