研究概要 |
これまで、冷媒の安定性はシールドチューブ内に冷媒と金属試験片などを入れ、約5~10 日間 静置するANSI-ASHRAE 法により行われている。これに対し、本研究では、高分散型金属試 料に冷媒を強制的に循環接触させる計測方法によって、分解初速度の比較、分解生成物の経時 変化など冷媒の分解を動的に把握することによって、数時間以内に低GWP 冷媒の R-1234yf(2,3,3,3-tetrafluoropropylene)およびR-134a(1,1,1,2-tetrafluoroethane)の安定性を 比較することが可能になった。R-1234yf はニッケル,およびアルミニウムで分解促進された一 方で銅存在下では比較的安定であることが分かった。生成物の検討結果から、R-1234yf ではフ ッ化水素が生成する可能性が示唆された。
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