研究課題
基盤研究(C)
熱処理により端が融合した多層グラフェンの理論モデルとして二層グラフェンの多孔構造を提案し、構造発生アルゴリズムを構築した。グラフェンの上下二層を貫通する原子欠損領域を考え、ナノチューブで上下の欠陥を接合したナノ孔を周期的に配置する。接合部にはナノ孔あたり12枚の7員環を要する。比較的小さな系のπ電子状態には構造依存性があるが、大きな系はいずれも金属的であり、フェルミ準位近傍にナノ孔局在状態を持つことがわかった