研究課題/領域番号 |
22510135
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
繁野 麻衣子 筑波大学, システム情報系, 准教授 (40272687)
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研究分担者 |
山本 芳嗣 筑波大学, システム情報系, 教授 (00119033)
八森 正泰 筑波大学, システム情報系, 准教授 (00344862)
吉瀬 章子 筑波大学, システム情報系, 教授 (50234472)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | アルゴリズム / ネットワーク / 工学システム |
研究概要 |
ネットワーク基礎理論を主軸に,グラフの一様性に関する性質や社会システム解析でのネットワークアルゴリズムの適用可能性について検討した. グラフの一様性に関しては,前年度に引き続き飽和グラフの特徴付けを行った.長さ6の閉路に対する飽和グラフの最小枝数の上下限について,次数制約をなくした場合に結果を拡張した.下限値を示す際,グラフの最小次数が2以上であると仮定すると下限値を得やすいが,その結果を利用して,最小次数が1の場合の下限値を示せることが分かった. 情報伝播ネットワークでは,情報拡散ゲームとボロノイゲームとの比較検討を行った.情報拡散ゲームとボロノイゲームでは,情報が衝突した頂点での振る舞いに違いがある.この違いが,直径2のグラフ上でのナッシュ均衡解の存在性にどのように影響を与えるかを詳細に調べた.直径2のグラフ上での情報拡散ゲームではナッシュ均衡が存在しない場合があるのに対し,ボロノイゲームではプレイヤが2人ならば必ずナッシュ均衡が存在することが分かった. 消費電力削減を目的として仮想計算機を物理計算機に配置する問題では,メモリのコピーの衝突を避けるために1回に1つの物理計算機が関わる再配置を1つまでと限定した問題がマッチング問題と関係しており,マッチングを求めるアルゴリズムを利用して多項式時間で解けることを示した.さらに,実データに基づいて計算機実験を重ね,提案アルゴリズムの有効性を示した. また,タクシー待機場所配置問題や病床割当問題もマッチングアルゴリズムを元にして,実問題の解決を目指した.そして,これらのようなスケジューリングへの応用においては,評価関数の検討が重要であることが分かった.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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