| 研究概要 |
研究代表者は,申請の研究テーマである「新聞売り子問題」に関する過去の研究を調査し,相当数の文献を収集した.これにより,申請のアプローチの独自性とその体系的な位置付けについて再確認した.また,研究代表者である三道と分担者の一人である小出は,次年度以降に計画している新聞売り子問題における価格設定問題を睨み,独占市場における消耗品ビジネスの価格設定問題に関する研究成果をJournal of the Operations Research Societyに公表した.さらに,小出および三道は,新聞売り子問題おける見切り販売を意識して,小売業における動的価格設定問題にも取り組んだ.そこでは,製品寿命が短い商品を対象として参照価格を考慮した動的価格設定問題に関するシミュレーションを行い,国際会議であるThe World Congresson Engineering 2010及び京都大学数理解析研究所研究集会「不確定性下における意思決定問題」において研究成果を公表した
これに対し,もう一人の研究分担者である木庭は,マルチエージェントシミュレーションの「新聞売り子問題」への適用可能性を追求することを意図して,その構造が比較的単純な資産価値ゲームに取り組むと同時に,得られた研究成果をJAWS 2010などで公表した
本研究の2010年度における進捗は以上のとおりであり,研究プロジェクトは順調に進んでいる
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