研究課題/領域番号 |
22510148
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
石井 博昭 関西学院大学, 理工学部, 教授 (90107136)
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キーワード | 総合的施設配置 / 多様な基準 / 数理的評価 / 不確定性 / 候補地の望ましさ / 非劣位置 |
研究概要 |
ハワイで行われた国際会議で施設配置問題と数理評価を結び付けた論文Mathematical ranking Method for Facility Location Problemを発表するなど、より都市計画に応用可能な数理的モデルを開発した。また、施設の運用に関連するスケジューリング問題についても論文Batch Scheduling Problem with Due-date and Fuzzy Precedence Relationをチェコ日本セミナーで発表した。さらには、ハルピン工業大学理学研究科数学系の非常勤の博士指導教員である関係で、博士課程の学生であるGeYueとの論文Stochastic bottleneck transportation problem with flexible supply and demand quantityがSCII雑誌KIBERNETIKAに掲載された。残念なことに震災の影響で本来発表するはずであった研究論文Ambulance Facility Location Problem with Block-wise Accident Occurrence Probabilitiesの発表を延期した。ISOLDE2011が2012年に延期されたためである。これは事故発生確率を考慮した消防署の配置を考えたモデルであり、より現実的な状況の中で緊急施設配置を計画するものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
震災の影響で発表が遅れていたりしているがさまざまな状況を考慮したモデルとその解析が進んでおりあと1年で何とか当初の目的が達成できるのではと思っている。
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今後の研究の推進方策 |
マレーシアオープン大学kanesan博士を24年1月に訪問、また、23年夏には台湾に行き、国立成功大学都市計画系葉光毅教授、長栄大学土地計画系李泳龍教授を訪問して共同研究について話し合った。その結果は24年度の研究に生かしていこうと思っている。これまで考えてきた配置場所の満足度、障害物の存在、事故発生確率の一般化、複数施設の配置、さらには統廃合など様々な現実的状況を考慮して、より一般的で都市計画に応用可能なモデルとその解析を行っていく。
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