研究課題/領域番号 |
22510152
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
二神 透 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (40229084)
|
研究分担者 |
高山 純一 金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (90126590)
|
キーワード | GPS・動画像 / 救急走行阻害要因 / シミュレータ / ペトリネット / 救急病院運用計画 / 症例別搬送速度 / FAST / アンケート調査 |
研究概要 |
急搬送時間に関するさらなる課題は、救急車両ドライバーが、患者の症例程度を考慮して、故意に搬送速度を落としているケースもあり、これらのデータを峻別して解析する必要がある点にある。 本研究は、研究代表者が開発した救急車両実走行データ(GPS・動画像)採取システム実験を松山市南消防署のみならず、他の消防署においても実施し、松山市における道路ネットワークの経路・交差点別の走行阻害要因を抽出する。このためには、採取した動画像データから、効率的に経路・交差点別の走行阻害等を解析するためのシステム開発の必要がある。さらに、経路別・交差点特性別の走行阻害の救急車両走行を、対話型図解ペトリネット・シミュレーションで再現し、走行阻害要因の抽出と解決方法とそれらの評価を提示することにより、関係者の連携による問題解決が期待できるため、本申請課題の着想に至った。 23年度は、GPS・動画像走行分析システムを用いて、松山市南消防署の救急車両実走行データを分析し、ボトルネックになる交差点・リンクを抽出するともに、駆け付けモード・搬送モード別の走行時間分析を行うとともに、交差点進行現示・走行方向別の走行時間特性を明らかにした。さらに、走行阻害となる要因を動画像から抽出し、走行阻害の影響を定量的に把握した。
|