研究課題
2010年度は主としてセンサーの組み立てを行い、代表的なテストサイト(つくば市など)への試行的展開までを行った。センサーは主としてフランスのSenSariS社に発注し、屋外温熱環境(温度、湿度など)のほか、大気汚染濃度(NOX、CO2、VOC、CO、OXなどのうち対応可能な要素)、騒音レベル、磁場(健康関連)、街区の照度(治安関連)、位置情報(GPS機能を内蔵)などを1基4~5万円程度でそろえた。軽量・小型にして、OS内蔵でプログラム可能なBluetooth(省エネルギー型リチウムイオンポリマー電池で駆動:mini-UBS充電式)をベースとしたセンサーの組み立て・改良に平行し、サーバーを調達し、リアルタイムのデータの収集・空間分布表示システム(Google Mapsをベース)の構築を行った。また、データの収集・転送・処理が安定的に行えることを確認した。さらに都市の街区スケールにおけるモバイルテクノロジーを応用したリアルタイムの大気・熱環境データの収集・空間分布表示システムの構築を行った。加えて屋外温熱環境に限らず、大気汚染濃度や騒音レベル、磁場など各種環境要素についても扱う対象に含め、市民参加型の近隣環境モニタリングシステムの開発を行った。特筆すべき成果は、Android数台にBluetoothをインターフェースとした二酸化炭素濃度等のセンサーを組み込み、WiFiなどを経由してリアルタイムに計測データを位置情報、時刻情報とともにサーバーに集約するシステムを開発し、東京マラソンなどの行事におけるデータ取得ができたことである。
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地学雑誌
巻: 120(2) ページ: 403-410
天地人
巻: 11 ページ: 6-7