研究課題
本研究は、都市の街区スケールにおけるモバイルテクノロジーを応用したリアルタイムの大気・熱環境データの収集・空間分布表示システムの構築を行うものである。屋外温熱環境に限らず、大気汚染濃度や騒音レベルなど各種環境要素についても扱う対象に含め、市民参加型の近隣環境モニタリングシステムの開発を行った。作業に当たっては、SenSariS社(Michael Setton氏)からのフルサポートを取り付けている。従前研究分担者であったVictoria Likhvarが離職・帰国して研究分担者たる資格を喪失したものの、以後の研究推進に本人の協力が必要であることから、海外研究協力者として位置づけ、必要に応じて招聘し、共同研究として推進した。4月につくば地区で数日間、筑波大学大学院の協力を得て、従前開発したシステムを使った総合的なモニタリング実験を行った。期間中は様々な天候が出現し、データのバックグラウンドについて、十分な多様性を確保することが可能となった。また、現場におけるアンドロイド端末操作性に関する様々な問題点が報告されたため、実用性の向上を目的として、ユーザーインターフェイスの改良を進めた結果、現在ではそれらの問題点がほぼクリアーされるに至った。さらに、開発したシステムが設計段階で期待したパフォーマンスを有することが確認できた。今後は観測現場への適用事例を増やし、解析結果の一般化を図っていくことが期待される。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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土木学会環境システム研究論文発表会講演集
巻: 40巻 ページ: 213~217