研究課題
次の点で具体的な成果が得られたため、国民生活における安全対策等の各種計画の効果的な立案に数理的分析手法を適用するとした当初の目的は、1年目としては十分に達成されたと思われる。1. 部外への発表実績(1) 施設警備問題に対しては、モデリングと警備法(警備ルートの最適選択や最適警備ルート)に関する数理的手法の開発に成果をあげることができた。具体的には、学術誌掲載論文2編(内、査読付き1編)と国内学会での口頭報告2件、及びポルトガルでの国際会議発表1件を通して部外に対する積極的な公表を行った。(2) 実データによる鉄道事故及び鉄道保守に関する現実的分析の成果を、学術誌掲載論文1編と学会発表1件により公表し、時間と労力を要するケーススタディ研究にも成果をあげた。(3) 効率のよい救難警備実施には必要不可欠である捜索問題に関しては、学術誌発表4編(内、査読付き2編)と4件の国内外での口頭報告を行い、安全対策の数理的分析に必要な個別要素的研究を伸展させた。(4) 査察や調査活動の利害関係者の行動に関するゲーム理論的分析を、学術誌発表4編(内、査読付き2編)と国内外での学会発表3件により公表し、計画立案に関わる者の合理的意思決定に関する研究を伸展させた。2. 学協会等での活動日本オペレーションズ・リサーチ学会の「防衛と安全」研究部会を支援し、企業の事業継続計画、新潟中越沖地震における教訓、スマートグリッド等のエネルギー関連新技術等のテーマでの講演会を実施した。3. 利用可能な要素技術の調査・研究研究代表者として、「不確実性下における意思決定問題」のテーマにて京都大学数理解析研究所における研究集会を開催し、40件の発表をオーガナイズし研究者に意見交換の場を提供した。これにより、当該科研費研究に応用可能なモデリング手法、分析手法、シミュレーション技法等に関する先端的な要素研究の調査の機会を得た。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (11件)
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