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2011 年度 実績報告書

消防士の熱中症防止のための装具開発

研究課題

研究課題/領域番号 22510173
研究機関横浜国立大学

研究代表者

物部 博文  横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (30345467)

キーワード熱中症 / ヒートストレスラーム / 水冷服
研究概要

本研究の目的は、「消防活動の作業性能と安全性を第一とし、衣服内気候の制御をするようなヒートストレス緩和策をとりいれた消防員装具を開発するとともに、着用者の皮膚温および体温、心拍数等をモニタリングし、リスクを回避するようなヒートストレスアラームを開発することによって消火活動中の消防士への負荷の低減を確認することである。」
本年度は、平成22年度に整備した環境において、水冷服による体温抑制実験を継続して実施し、6名の被実者を対象に運動時体温抑制効果を確認した。これは、換気服などの外気導入型の場合にフィルターを取り付けて煤煙の除去を試みたものの完全な煤煙抑制には至らなかったために、再度、内部循環型である水冷服に視点を当てたためである。
一方でヒートストレスアラームについては、平成22年度作成したヒートストレスアラームにHRセンサーおよび加速度計を組み込んだ試作ヒートストレスアラームver.2を作成し、高温・運動負荷時における被験者の生体データの収集を試みた。さらに、この試作ヒートストレスアラームを東京消防庁にヒアリングにいき、現場レベルで使用が可能か否かの確認をおこなった。これに関しては、コスト面や現場での生体モニターの管理者を配置する状況が難しい点で、即利用は難しいものの5年度や10年後を見据えた場合には必要であるだろうというコメントが得られた。
本研究は、消防員装具に視点を当てた研究であるが、被爆環境における防護服など、密閉型衣服に共通する問題点あるので今後も問題解決に向けた取り組みが重要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

装具開発については、検討事項が多いものの、ヒートストレスアラームについては現段階での完成を終えているため。

今後の研究の推進方策

本研究は、消防員装具に視点を当てた研究であるが、被爆環境における防護服など、密閉型衣服に共通する問題点あるので今後も問題解決に向けた取り組みが重要である。ただし、消防現場の協力が難しく、そこを解決することが重要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 運動に伴う人体の蓄熱管理に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      物部博文、村山雅己、生野晴美
    • 雑誌名

      横浜国立大学教育人間科学部研究紀要

      巻: 14 ページ: 1-8

  • [雑誌論文] 消防活動におけるヒートストレス対処に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      村山雅己、物部博文、生野晴美
    • 雑誌名

      東京学芸大学紀要総合教育科学系II

      巻: 63 ページ: 187-195

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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