瓦礫の下の救助活動での圧迫障害・ショック状態などの被災者の皮膚性状を擬似的に測色するシステムを2011年度に構築しており、その手法を用いて高齢者30名(男性15名・女性15名)と青年男性10名の皮膚について、正常状態・虚血状態(擬似的ショック状態)・再貫流状態(擬似的な鬱血状態)の分光反射特性・マンセル表色系の色票・虚血および再貫流と正常状態の色差のデータを収集した。また2011年に得られた40名分の結果と合わせて、正常状態・虚血状態・再貫流状態の皮膚性状の個人差、性差、年齢差について検討し、それぞれについて色票データベースを作成した。 また、サブテーマの輝度分布連続測定法の開発研究について、2011年に構築したハイスピードデジタルカメラによる固定露出の動画像利用による測定方法を用いて、実空間の輝度分布を光束連続測定し、その精度について検討した。 さらに東日本大震災時の避難所における夜間の照明状態について2011年に収集したデータを整理し、避難所生活を行っている被災者のヒアリング結果から避難行動分析を実施した。
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