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2012 年度 実績報告書

ヒューマンエラーの発生に及ぼすアウェアネスレベルの影響

研究課題

研究課題/領域番号 22510182
研究機関宮城学院女子大学

研究代表者

大橋 智樹  宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (00347915)

研究分担者 佐々木 宏之  新潟中央短期大学, その他部局等, 准教授 (80389949)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアウェアネスレベル / ヒューマンエラー / 生理指標 / 行動の自動化 / 習熟
研究概要

本最終年度は、昨年度までに確立した技法を用いて、ヒューマンエラー誘発課題における自覚状態(アウェアネスレベル)の測定を実施し、ヒューマンエラーとアウェアネスレベルとの関連性を検討する。応募者らも参加した東北大学と(株)原子力安全システム研究所との共同プロジェクト「ステップ抜かしエラーの検討」(H14年度)で開発された課題を精緻化させた実験プログラムを用いる予定だったが、アウェアネスレベルの測定により適した実見プログラムを独自に開発することとした。これは「ステップ抜かしエラーの検討」で用いた課題の難易度が高く、課題に習熟し自動化(無自覚化)させるまでに時間がかかることがわかったためである。
新たに開発した課題は、画面上を方形に移動するターゲットをマウスで追跡するトラッキング課題であり、新たに習熟する必要のない作業だった。ただし、実験参加者が動かしたマウスの軌跡と画面に提示するポインタの軌跡を少しずつずらしていくことで、実験が進むについれ、無自覚的追跡過程→無自覚的修正過程→自覚的修正過程と変化する課題とした。実験中は、前頭葉活動や心拍等の生理指標を測定し、これらのデータに基づいて、アウェアネスレベルの状態と相関の高い生理指標の分析方法を開発することができた。データは本研究終了後も収集を継続しており、これらの結果をさらに検討することで、アウェアネスレベルとヒューマンエラーとの関連性をより精緻にとらえることとした。
また、本年度のもう一つの目標だった産業現場における有用性の検討については、現時点までにポジティブな成果を得られるに至っていない。これは、計画の段階で想定していた軽微なエラーとアウェアネスレベルとの関連性が低いことに依ると考えている。今後、より広範な協力現場を募り、有用性の検証に努めたい。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 方向音痴は不可能図形の認知が苦手か? 一大域・局所処理の個人差に注目して一2013

    • 著者名/発表者名
      佐々木宏之・大橋智樹
    • 雑誌名

      新潟中央短期大学 暁星論叢

      巻: 第63号 ページ: 11-20

  • [学会発表] マウス操作方向と画面表示の不一致がトラッキング課題の遂行に与える影響 ―アウェアネスレベル測定課題の検討―2013

    • 著者名/発表者名
      大橋智樹
    • 学会等名
      日本人間工学会
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      20130601-20130602
  • [学会発表] 大域・局所処理の個人差に関する予備的検討2012

    • 著者名/発表者名
      佐々木宏之
    • 学会等名
      東北心理学会
    • 発表場所
      新潟大学
    • 年月日
      20120714-20120715

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公開日: 2014-07-24  

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