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2012 年度 実績報告書

断層プロセスゾーンの存在を考慮した活断層連動性および地震動予測手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22510191
研究機関山口大学

研究代表者

金折 裕司  山口大学, 理工学研究科, 教授 (60194883)

研究分担者 今岡 照喜  山口大学, 理工学研究科, 教授 (30193668)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード地震災害 / 断層プロセスゾーン / 広域応力場 / 地震危険度 / 活断層
研究概要

中国地方西部と中部地方を事例研究のフィールドとして,以下の調査・研究を実施した.
① 断層プロセスゾーンの特性評価:断層プロセスゾーンの幅と断層長に関するデータ解析と補足の現地調査を実施した.金折は大学院生(植山)の協力を得て,連携研究者大谷具幸(岐阜大学工学部・准教授)と連携しながら,微細組織の解析を行い,断層内微細組織から局所応力場を復元した.
② 断層プロセスゾーンによる潜在断層の抽出:金折と今岡は大谷と連携して,既存データの再解析と現地調査を行い,潜在断層に関する基礎データを取得した.金折は大学院生(久保)の協力を得て造構環境と広域応力場に関わる基礎データを収集した.それらのデータを集大成して,西南日本内帯における広域応力場を解明した.金折と今岡が中心となって,断層データと造構環境および2-1で得られる微細組織のデータを組み合わせ,潜在断層の認定方法を確立するとともに,潜在断層のカタログを整備・充実した.金折は大谷の協力を得て,局所応力場を解析手法wp検討した.
③ 地震動予測手法の確立:地震危険度の最も高い潜在断層を例として,変位,速度,加速度,を計算し,断層近傍の正確な震度分布を求めた.これらの結果を一般化して,断層近傍の地震動予測手法を確立して,新しい地震災害予測手法を提示した.断層プロセスゾーンの微細構造と応力変化シミュレーションに基づく連動性から,現在の応力場のもとで最も地震危険性の高い潜在断層を抽出する手法と活断層帯(群)の客観的な認定方法を確立して,地震被害想定の基礎となる地震規模の精度の高い見積もり方法を提示した.
④ 活断層保存施設の保守・運用:金折は山口市阿東篠目に設置されている木戸山西方断層の保存施設の保守およびその活用を図った

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 隣接する活断層の連結性と変位様式:弥畝山西断層と都茂断層の例2012

    • 著者名/発表者名
      相山光太郎
    • 雑誌名

      応用地質

      巻: 52 ページ: 137-142

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 山口県後期白亜紀防府バソリスの三次元形態:地質・岩石と重力異常からの推定2012

    • 著者名/発表者名
      今岡照喜
    • 雑誌名

      地質学雑誌

      巻: 118 ページ: 782-800

    • DOI

      10.5575/geosco.2012.0062

    • 査読あり
  • [学会発表] 広島県西部,五日市断層に伴う断層岩類の微細変形構造解析2012

    • 著者名/発表者名
      多田賢弘
    • 学会等名
      平成24年度 日本応用地質学会 研究発表会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟市)
    • 年月日
      20121101-20121102
  • [学会発表] 山口県中南部,佐波川構造線の性状と活動性について2012

    • 著者名/発表者名
      久保博成
    • 学会等名
      平成24年度 日本応用地質学会 研究発表会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟市)
    • 年月日
      20121101-20121102
  • [学会発表] 山口県中西部の活断層の連動性とテクトニクス2012

    • 著者名/発表者名
      植山裕介
    • 学会等名
      平成24年度 日本応用地質学会 研究発表会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟市)
    • 年月日
      20121101-20121102
  • [学会発表] 北丹後地震(Mj7.3)と震災記念碑2012

    • 著者名/発表者名
      今井利宗
    • 学会等名
      平成24年度 日本応用地質学会 研究発表会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟市)
    • 年月日
      20121101-20121102
  • [学会発表] 地震の活動期-西日本大震災に備える

    • 著者名/発表者名
      金折裕司
    • 学会等名
      日本応用地質学会九州支部
    • 発表場所
      電気ビル本館(福岡市)
    • 招待講演
  • [図書] 山口県地質図 第3版(15万分の1)および説明書2012

    • 著者名/発表者名
      西村祐二郎
    • 総ページ数
      167
    • 出版者
      山口地学会
  • [図書] 1854年安政南海地震と1872年濱田地震による山口県の被害報告2012

    • 著者名/発表者名
      金折裕司
    • 総ページ数
      41
    • 出版者
      Printnet(小田原印刷)

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公開日: 2014-07-24  

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