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2012 年度 実績報告書

詳細な力学的地殻不均質と活断層の震源特性との関係

研究課題

研究課題/領域番号 22510192
研究機関首都大学東京

研究代表者

小田 義也  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (30336523)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード地下構造探査 / フルウェーブインバージョン / ニューラルネットワーク / すべり量分布 / アスペリティ
研究概要

本研究は,活断層の震源特性,特にアスペリティ分布を事前に予測することを目指した基礎研究として,震源断層を含む地下深部の詳細な力学特性(地震波速度構造)を推定する手法の開発,そして,開発した手法を用いて過去の被害地震の震源域を対象とした速度構造の推定と本震時のすべり量分布との比較を行い,その相関性について検討を行うものである。
今年度は,新しい解析手法として,波形情報を用いたフルウェーブインバージョン手法の開発とニューラルネットワークを用いたトモグラフィ手法の開発を行った。フルウェーブインバージョンについては,2次元解析プログラムを開発し,数値実験によりその有効性を確認した。ニューラルネットワークを用いたトモグラフィについては,震源決定機能を追加し,自然地震データを用いた3次元解析プログラムを完成させた。そして,数値実験により最小二乗法を用いた従来法との比較を行った。ニューラルネットワークを用いた新しい手法では,解析領域をデータ量(波線密度)に合わせて離散化する必要がなく,データ量に応じた解像度が得られること,初期モデルの設定が容易であることなど,従来法と比較した場合の優位性を確認した。
さらに, 2000年鳥取県西部地震の稠密余震観測データを用いて震源域の地下深部構造を推定した。本震のすべり量分布と比較したところ,P波速度(Vp)の高速度領域とすべり量の大きい領域とが概ね対応しており,特に,Vpが約6.5km/s以上の領域ではすべり量が大きいという結果が得られた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Travel time tomography using neural networks2012

    • 著者名/発表者名
      Yoshiya Oda
    • 雑誌名

      Proceedings of the 15th WCEE

      巻: - ページ: paper no. 1929

    • 査読あり
  • [学会発表] Travel time tomography using neural networks

    • 著者名/発表者名
      Yoshiya Oda, Tomohisa Ishiyama and Shinya Yokono
    • 学会等名
      The 15th World Conference on Earthquake Engineering
    • 発表場所
      Lisbon Congress Centre(ポルトガル)
  • [学会発表] Travel time tomography by use of neural networks

    • 著者名/発表者名
      Tomohisa Ishiyama and Yoshiya Oda
    • 学会等名
      American Geophysical Union Fall Meeting
    • 発表場所
      Moscone Center(アメリカ合衆国)
  • [学会発表] ニューラルネットワークを用いた自然地震トモグラフィに関する研究

    • 著者名/発表者名
      横野真也,小田義也
    • 学会等名
      第126回物理探査学会学術講演会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)

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公開日: 2014-07-24  

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