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2012 年度 実績報告書

ES細胞におけるERas遺伝子のRho/ROCK経路を介したアポトーシスへの関与

研究課題

研究課題/領域番号 22510212
研究機関秋田大学

研究代表者

池田 たま子  秋田大学, 学内共同利用施設等, 助教 (10406035)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードERas遺伝子 / ROCK阻害薬 / ES細胞 / RHO/ROCK経路
研究概要

(目的)霊長類iPS/ES 細胞は、マウスES 細胞の様に、単細胞継代培養を行うと、殆どの細胞がアポトーシス (継代時の細胞死)を起こす性質がある。その為、臨床応用に向けた、ヒトiPS 細胞の「遺伝子改変」や「株化細胞樹立」の大きな障害となっている。我々は、霊長類とマウスES 細胞の違いに着目した結果、ERas 遺伝子発現が異なることを見つけた。近年、ヒトES 細胞にROCK 阻害薬を添加することにより、単細胞継代時のアポトーシスを抑制し、細胞増殖を促進できることが報告された。しかし、ROCK 阻害薬の霊長類ES 細胞への作用機序については、不明な点が多い。我々は、ERas 遺伝子は、ROCK 阻害剤の作用機序を担う一因子である可能性が高いと考えた。本研究では、マウス・霊長類E S 細胞におけるE R a s 遺伝子の「R h o / R O C K 経路」を介した「アポトーシス」への関与を明らかにしたい。
(結果)昨年までに、我々は、サルERas遺伝子について遺伝子配列解析を行い、遺伝子変異が多数あり、偽遺伝子化(シュードジーン:昔は蛋白をコードしていたが、機能しなくなる現象)している事を発見した。これは、ヒトへの進化過程を示すとも考えられた。本年度は、細胞増殖能を詳細に解析した結果、ERas遺伝子強制発現細胞(サル・ヒト細胞)において、細胞培養時の接着性のアポトーシス(アノイキス)を阻害している結果が得られた。さらに、マウスERas遺伝子欠損ES細胞株を用い、各種ERas遺伝子(サル・マウス・ヒト)再導入株を作製した。次に、これら各ES細胞株の細胞接着能を調べた処、機能亢進が見られた。さらに、ROCK阻害薬と関係も調べている。現在、詳細を解析し、結果を論文に纏めている。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (7件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 秋田大学動物実験部門(施設)の取り組み -現在とこれから-2013

    • 著者名/発表者名
      二部恒美、池田たま子、松田幸久
    • 学会等名
      日本実験動物技術者協会 平成25年度 奥羽・東北支部合同勉強会 シンポジウム
    • 発表場所
      弘前市
    • 年月日
      20131205-20131206
  • [学会発表] 微酸性次亜塩素酸水の細菌に対する増殖抑止力の検証2013

    • 著者名/発表者名
      川越政美、池田たま子、柴田淑子、小畑孝弘、池田勝久、戸井田和実、二部恒美1、佐藤政義、 場﨑恵太、津谷優子、松田幸久
    • 学会等名
      日本実験動物技術者協会 平成25年度 奥羽・東北支部合同勉強会 一般演題
    • 発表場所
      弘前市
    • 年月日
      20131205-20131206
  • [学会発表] 実験動物に対する消化管運動バルーン計測法の検討2013

    • 著者名/発表者名
      長縄明大,小松和、池田たま子,松田幸久、岡潔
    • 学会等名
      第15回 日本消化器病学会
    • 発表場所
      出雲市
    • 年月日
      20131107-20131107
  • [学会発表] 再生医学:iPS細胞と実験動物における最近の知見2013

    • 著者名/発表者名
      池田たま子
    • 学会等名
      実験動物技術者協会奥羽支部勉強会
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      20130426-20130426
    • 招待講演
  • [学会発表] セリウスソフト水の長期摂取がB6マウスの繁殖等に及ぼす影響について2012

    • 著者名/発表者名
      川越政美,小畑孝弘,戸井田和実,九島秀美,柴田淑子,池田勝久,佐藤政義,二部恒美,池田たま子,松田幸久
    • 学会等名
      日本実験動物技術者協 会 平成24年度奥羽・東北支部合同勉強会
    • 発表場所
      盛岡市
    • 年月日
      20121117-20121118
  • [学会発表] 緑膿菌等の細菌を用いた微酸性水の殺菌・消毒効果の検証2012

    • 著者名/発表者名
      小畑孝弘, 柴田淑子,川越政美, 二部恒美, 池田勝久, 佐藤政義, 戸井田和実, 助川 康子, 池田たま子,松田幸久
    • 学会等名
      実験動物技術者協会 第47回総会 in 晴れの国
    • 発表場所
      岡山市
    • 年月日
      20120927-20120928
  • [学会発表] 秋田大学におけるSPF動物の飼育状況と検疫・微生物モニタリングの現状2012

    • 著者名/発表者名
      池田たま子、松田幸久
    • 学会等名
      第38回 国立大学実験動 物施設協議会全国大会 サテライト シンポジウム
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      20120510-20120511

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公開日: 2015-05-28  

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