研究課題
基盤研究(C)
19例のRA患者のエクソーム解析を行い、非自己免疫疾患患者のエクソーム解析結果44例と比較した。RA感受性遺伝子の場合、アミノ酸変異をともなうlow/rare variantの1遺伝子あたりの数は対象群よりも多いと考えられるので、その値を比較し、RA感受性候補遺伝子の絞り込みを行った。その後、患者群48例、対象群48例で SNV のvalidationと1次スクリーニングを行い、p 値が0.1以下のものは患者群432例、対象群432例で関連解析を行った。絞り込んだ15遺伝子のなかで1次スクリーニングのp 値が0.1以下のものはBTNL2, NOTCH4, MYPNの3遺伝子だけであった。これら3遺伝子の関連解析で得られた最も低いp値は、NOTCH4: p = 4.02E-12、MYPN: p = 0.0047、BTNL2: p = 4.55E-09であった。BTNL2はHLA-DRB1とNOTCH4の間に存在し、どちらからも170 kb の距離にあるが、それらの遺伝子のRA感受性アリルで補正を行っても完全連鎖にある3つのSNPはRAとの有意な関連を保持していた(DRB1*04:05, *04:01, *10:01: p = 0.0156, rs2071282-T in NOTCH4: p = 0.00368)。これらの結果から、BTNL2はHLA-DRB1 およびNOTCH4からは独立してRA感受性を付与すると考えられた。
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