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2011 年度 実績報告書

薬剤耐性HIV克服を目指した抗HIV薬の創製研究

研究課題

研究課題/領域番号 22510233
研究機関徳島大学

研究代表者

柏田 良樹  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (30169429)

研究分担者 高石 喜久  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60035558)
キーワードAIDS / 薬剤耐性 / トリテルペン
研究概要

薬剤耐性ウィルス出現の可能性が低く,既存AIDS治療薬耐性HIVにも治療効果が期待される治療薬創製を目的に,シラカバ樹皮成分を医薬品素材とした天然物起源の抗HIV薬の創製を目指し,以下の検討を行った。
1.前年度に合成条件を検討したHIV fusion阻害作用を示す3',3'-dimethylsuccinyl betulinoyl-L-leucineのleucine部分に3-O-acylbetulin誘導体の28位をエステル結合で縮合した化合物10種を合成した。得られた化合物についての抗HIV活性を評価したところ,2種の化合物に中程度の抗HIV活性が認められたものの,その他の化合物では活性が消失する結果となり,betulinoyl-L-leucineの遊離カルボン酸の修飾は活性を減弱させるということが判明した。
前年度に検討したbetulin誘導体と逆転写酵素阻害剤とのハイブリッド構造を有する誘導体では逆転写酵素阻害分子の遊離が起こりにくいと考えられたことから,その遊離が起こりやすいリンカーを介した縮合分子をデザインし,その合成条件の検討を実施した。逆転写酵素阻害分子の遊離が起こり易いことを期待した分子デザインであることから,反応中に目的化合物からの逆転写酵素阻害分子の脱離が容易に起こる点で目的の化合物を得る条件検討をさらに継続中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ある程度の抗HIV活性を示す数種の化合物を見出しているが,期待したほど強力な活性を示す化合物は得られていない。

今後の研究の推進方策

新たにデザインした化合物についての合成条件検討は徐々に進行しているので,それを強力に推し進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Conjugates of bevirimat with betulin derivatives as anti-HIV agents2011

    • 著者名/発表者名
      柏田良樹
    • 学会等名
      2011 American Society of Pharmacognosy Annual Meeting
    • 発表場所
      Paradise Point Resort (San Diego, USA)
    • 年月日
      2011-08-01

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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