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2011 年度 実績報告書

多環性アルカロイドを用いた新機能性分子の創製

研究課題

研究課題/領域番号 22510239
研究機関星薬科大学

研究代表者

森田 博史  星薬科大学, 薬学部, 教授 (70220069)

キーワードアルカロイド / 機能性分子 / 未利用植物資源 / 創薬リード化合物
研究概要

申請者は,メガダイバーシティセンターと呼ばれる生物資源の豊富な熱帯資源国にアクセスし,多様な植物資源を利用することで,新しい環骨格を有する多環性含窒素骨格を有する機能性分子を見出してきた.これらの多環性アルカロイドを用いて新しい多機能性分子を開発するとともに,既に数百種もの保有する未利用資源植物の抽出物ライブラリーを用いて,新しい機能性を有するアルカロイドを探索し,創薬リード化合物を創製することを目的として検討した.
抗マラリア活性を有するCassiarin Aの関連アルカロイドを探索した結果,新たにCassiarin Fと命名した新規骨格のアルロイドを発見した.また,Cassiarin Fの全合成を達成することにより構造を決定し,創薬素材分子として活性評価を検討した.
また,マレーシア,インドネシアにて採集した熱帯未利用植物資源のスクリーニングの結果,活性を示した植物抽出物の活性成分の検討を開始した.インドネシア産のstemona javanicaに,NO産生阻害活性を見出し,活性成分としてアルカロイドstemofolineを単離した.さらに,マレーシア産のHunteria zeylanicaに,抗マラリア活性を見出し,活性成分としてビスインドール型アルカロイド,bisnicalaterine類を見出した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

創薬素材分子の探索課程で見出したCassiarin類に関して,合成的手法と天然物化学的手法を用いることにより,より活性の高い化合物を見出した.また,未利用植物資源より活性植物抽出物を見出していることから,順調に研究が進行している.

今後の研究の推進方策

スクリーニングによって見出した新たな未利用植物抽出物があり,引き続き活性成分の探索を検討する予定である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Total Synthesis of Cassiarin F, A Novel Tetracyclic Alkaloid from the Flowers of Cassia siamea2011

    • 著者名/発表者名
      Jun Deguchi
    • 雑誌名

      Org.Lett.

      巻: 13 ページ: 4344-4347

    • DOI

      10.1021/o1701623n

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Inhibitors of Nitric Oxide Production from Stemona javanica2011

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Hosoya
    • 雑誌名

      Planta Medica

      巻: 77 ページ: 256-258

    • DOI

      10.1055/s-0030-1250383

    • 査読あり
  • [雑誌論文] New Antiplasmodial Indole Alkaloids from Hunteria zeylanica2011

    • 著者名/発表者名
      Alfarius E.Nugroho
    • 雑誌名

      Bioorg.Med.Chem.Lett.

      巻: 21 ページ: 3417-3419

    • DOI

      10.1016/j.bmcl.2011.03.104

    • 査読あり
  • [学会発表] Alstonia pneumatophoraおよびA.angustiloba由来の新規多環性インドールアルカロイドの構造研究2011

    • 著者名/発表者名
      小山晃一郎
    • 学会等名
      第53回天然有機化合物討論会
    • 発表場所
      大阪国際交流センター
    • 年月日
      2011-09-27
  • [学会発表] マレーシア産Tabernaemontana dichotomaより単離したインドールアルカロイドの構造と血管平滑筋弛緩作用およびラットにおける降圧作用2011

    • 著者名/発表者名
      在間一将
    • 学会等名
      第53回天然有機化合物討論会
    • 発表場所
      大阪国際交流センター
    • 年月日
      2011-09-27

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公開日: 2013-06-26  

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