研究概要 |
昨年度までに有効性を認めたフラボノール類のうち3,7,3’,4’-tetramethoxyflavonolおよび3,5,7,3’,4’-pentamethoxyflavonol、アミド類のうちpiperlonguminineやretrofractamide Aおよびそれらの誘導体の合成を行った。Piperine, piperlonguminineおよびretrofractamide Aについて投与量決定のためにマウスにおける血中濃度の測定を行ったところ、AUCはpiperlonguminine > riperine > retrofractamide Aの順であり、in vitroでの有効濃度からpiperlonguminineは20 mg/kg以上の用量で1日3回程度の投与が必要であることが推定された。retrofractamide A関連誘導体においてより活性の強い化合物を見出し、PPARγ mRNAの発現亢進、その転写因子のひとつであるC/EBPβなどの発現の亢進が認められた。 その他、インド、アラビア地域において薬用とされているニゲラ (Nigella sativa) 種子から新規dolabellane型ジテルペンnigellamine B3およびDを単離し、それらの化学構造を明らかにするとともに、HepG2細胞においてPPARαアゴニスト様の脂質代謝促進活性を見出した。本研究の過程で、中国西部で健康飲料として用いられている羅布麻 (白麻Poacynum hendersonii) 花部から得られた数種のフラボノイド類や芳香族配糖体に緩和なPPARγアゴニスト様活性を認めた。さらに、細胞内TGの減少を指標にPPARγ発現が減少する候補化合物を探索した結果、クロロゲン酸誘導体などに有望性を見出した。
|