研究課題/領域番号 |
22510251
|
研究機関 | 独立行政法人水産総合研究センター |
研究代表者 |
山本 祥一郎 独立行政法人水産総合研究センター, その他部局等, 研究員 (20392897)
|
研究分担者 |
森田 健太郎 独立行政法人水産総合研究センター, その他部局等, 研究員 (30373468)
前川 光司 北海道大学, その他部局等, 名誉教授 (80002301)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | イワナ属魚類 / ミトコンドリアDNA / 遺伝的集団構造 |
研究概要 |
本研究課題は、北太平洋沿岸河川に広く分布するイワナ属魚類を対象として分布域を網羅するサンプリングをおこない、複数の遺伝子マーカーを用いた集団遺伝学的解析を実施し、それぞれの種について遺伝的集団構造を明らかにすることを目的としている。オショロコマについては、日本、アメリカ、ロシアからの73集団、1211個体から合計68種類のミトコンドリアDNAハプロタイプを確認した。これらは塩基配列パターンから北海道・千島列島・日本海沿岸河川・オホーツク海沿岸河川に分布するグループ(western lineage)、千島列島・サハリンからアラスカ南部に至る北太平洋沿岸に広く分布するグループ(central lineage)、アラスカ南部からアメリカワシントン州まで分布するグループ(eastern lineage)の大きく3つのグループに区分されることが示され、そのうち北海道や日本海周辺河川に分布するオショロコマ(western lineage)は古い系統分化の歴史をもち、他のオショロコマ系統と比べて遺伝的固有性の高いグループであることを明らかにした。異なる系統のオショロコマ(western lineageとcentral lineage)が同所的に生息するサハリンの河川において、マイクロサテライトDNAを指標とした遺伝子分析を実施したところ、異なるミトコンドリアDNAタイプをもつ個体間で明瞭な遺伝的分化は確認されなかった。イワナについては、既往文献調査およびサンプリング調査を実施し、これまでに確認されているミトコンドリアDNAタイプを整理する作業をおこなった。その結果、全国およびロシアのイワナ集団から計72種類のハプロタイプが見出され、特に本州の河川において遺伝的に分化を遂げたいくつかの地域集団を特定することができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|