本研究は、アフリカの自立的な経済発展のために有効な援助アプローチを検討する目的で、アフリカ支援を重視している欧米ドナー、及び東アジアへの援助経験を活かして近年アフリカ支援を強化している日本を対象に、産業開発支援の国際援助比較を行うものである。今年度は最終年(第三年次)として、研究成果のとりまとめ、成果発信に重点をおいて取組んだ。また、専門家・実務家との勉強会や現地調査(ベトナム)も引き続き実施した。 具体的には、次のとおり。 ①国際開発学会、韓国や英国でのセミナーで報告: 国際開発学会(2012年6月「アフリカ開発のための知的パートナーシップ」)、韓国KDI・UNDP主催セミナー(2012年6月「Asian Perspectives on Post-2015 Development Agenda」)、英国(2012年10月「Framework and Ingredients Approach to Industrial Development in Africa」)等で報告。②英文書籍の出版: 日本と欧米ドナーの成長支援アプローチの比較・アフリカ開発への示唆についての研究成果をまとめた書籍『Eastern and Western Ideas for African Growth』の出版を進め、研究協力者等とともに執筆・編集作業に取組んだ(Routledge社、2013年4月出版)。特に韓国のアフリカ研究者との連携に努めた。③その他、専門家・実務家との勉強会、CSOネットワークと連携したシンポジウムを実施した。
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