研究課題/領域番号 |
22510294
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
水谷 明子 津田塾大学, 国際関係研究所, 研究員 (60360129)
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キーワード | ジェンダー / 女性史 / 移動 / 国際関係 / 東アジア |
研究概要 |
本研究は、1945年から「復帰」前の1960年代までの戦後沖縄における女性の労働について、移動の視点から考察することが目的である。沖縄は近代以後、有数の「移民県」である。戦前の移動に関して研究成果も多い一方、沖縄戦後については十分ではない。「復興」の中で労働を支えた女性達は、生活のため、また学業や専門技術習得のために「生まれ島(故郷)」を離れ、近隣の琉球諸島の島々との間で、またヤマト(本土)や海外へと海を渡っている。その規模・内容について、公文書・統計・新聞など各種文献資料と個人史・証言の内容を参照することが必要である。また同時代の東アジア、アジア各地域での移動の実態、国際関係史の中で、課題について考察し、位置づけることを念頭に、研究史を整理し、個人史などの資料収集、聞き取り調査を行った。 1.沖縄戦後史における政治・経済研究、女性史研究、移動に関する研究動向について整理し、資料の所在、内容について再検討した。特に、戦後沖縄における政治・経済構造の変化、女性労働・労働力移動、証言や個人史に焦点を当てて、研究史の整理を行った。 2.近年復刻版の刊行された該当時期の新聞資料(『うるま新報』、『琉球新報』『沖縄新民報・自由沖縄』など)から、沖縄の女性史・女性労働・労働力移動に関する記事を調査し、地域ごとに整理した。 3.これまでに刊行されてきた資料集、図書館・公文書館に収集されている文献資料から、沖縄の女性史・女性労働に関するものを収集し、整理した。 4.離島を含め、沖縄の県市町村史編纂事業における資料、証言・記録集、新聞・雑誌などから、女性労働に関する部分を収集し、整理した。 5.近代以降の東アジア国際関係史において、移動について先行研究を整理した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
出版や公開事情などにより、一部、入手できていない資料、聞き取りのできていない課題もあるが、おおむねの調査は計画通り順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
出版や資料保存の事情で、入手不可能な資料については、現時点では今後の課題とし、これまでに収集できた資料について、早急にまとめ、課題についての考察を深める。
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