本研究では、1945 年から「復帰」前の 1960 年代までの戦後沖縄における女性の労働について、移動の視点から考察することを目的とした。まず、沖縄近現代史における政治・経済研究、女性史研究、また国際労働力移動、ジェンダー研究における先行研究を再検討し、経済構造の変化と女性労働・労働力移動の関係に焦点を当てて、研究史を整理し、ワーキングペーパーを執筆した。次に、移動を伴う女性労働の規模・内容について、より動態的な実態を明らかにするために、公文書・統計・新聞など各種文献資料、個人史・証言などを収集し整理した
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