研究課題/領域番号 |
22510298
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
池内 靖子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (80121606)
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研究分担者 |
梁 仁實 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (20464589)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ジェンダー / 帝国/植民地期 / 映画化 / 恋愛小説 / 文化表象 / 台湾原住民の抵抗 / 中国人女性革命家 / コリアン・ディアスポラ |
研究概要 |
本研究の最終年度2012年に、本研究グループは、昨年度行っていたそれぞれの研究発表を論文として書き直し、『立命館言語文化研究』に掲載した。研究代表者は、各論文を概括する「序文」を付記した。それは、2011年度立命館大学国際言語文化研究所連続公開講座において、1920~30年代の帝国/植民地近代における恋愛小説や映画といった文化表象や、文化交渉を取り上げた研究発表であるが、本研究の一定のまとめとしての性格をもっている。 また、2012年度は、前年度に行っていた韓国の映像資料院での帝国/植民地期に制作された映画に関する調査と台湾における原住民の抵抗の歴史に関するフィールドワークをふまえ、帝国/植民地期を背景や題材にした韓国と台湾の現代小説や映画に関する資料を収集した。とりわけ、台湾で、日本帝国統治下の台湾で起こった、台湾原住民の抵抗と帝国による徹底的な弾圧事件である霧社事件は、台湾の監督によって映画化(『セデック・バレ』2012)されており、その映画資料を購入した。現代においても、帝国/植民地期を振り返る作品が生み出されていることに注目し、本研究の今後の課題として、より考察を深める必要があることを確認した。 さらに、立命館大学国際言語文化研究所のジェンダー研究会の取り組みとして、20世紀初頭に帝国/植民地期に活躍した中国人女性革命家についての映画(米国の中国系アメリカ人アーティストが制作した映画『秋瑾』)について上映とトークを行った。これも現代において帝国/植民地期の近代とジェンダーを問い直す文化表象である。同様に、研究代表者は、帝国/植民地主義の歴史的所産であるコリアン・ディアスポラを取り扱う女性アーティストの作品について研究を継続しており、2012年の国際学会においても研究成果を発表した。上記の問題関心にそって、今後も引き続き、本研究プロジェクトを発展させる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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