• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

技術哲学における機能と規範に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520003
研究機関東北大学

研究代表者

直江 清隆  東北大学, 文学研究科, 准教授 (30312169)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード技術哲学 / 人工物の機能 / 技術倫理教育
研究概要

本年度は、最終年度として、技術という実践的営為、実践的知識のありかたについて統合的な解明を目指すべく、、(1)人工物の機能の存在論、(2)設計に関する科学論・知識論、(3)人工物が帯びる規範性、の三点から逐次研究を進めた。併せて、とくに中等教育における技術哲学、技術倫理教育への適用とに取り組んだ。
人工物機能としては、第一にいわゆる固有機能のもつ意義を明らかにした。人工物の志向性論を援用しつつ、とくに生物学的機能との対比、象徴機能との区別を通じ、固有機能の規範性の強制性と多様安定性との緊張関係に着目して、固有機能がそのせめぎ合いの中で固定化することを明らかにした。
また、人工物の歴史的持続性と歴史的起源とを対比させながら、人工物に組み込まれた技術的知識の物語的性格について検討した。このことは設計の意図とその限界とを明らかにし、多様安定性に対しエラーや事故の防止という点から制限を加えるものである。より具体的な事例としては原発を取り上げ、物語的性格とを関係づけつつ、ペローのいうノーマルアクシデントについて上記の物語的性格という視点から考察を加え、学会で報告した。
さらに、3.11後の状況の中で哲学研究が現場状況といかに切り結ぶべきかがとりわけこの分野において問われているが、この点に鑑みて、以上の研究と平行して、中等教育の教員と技術の規範の基礎となる教育について、対話的教育の実践の検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [学会発表] 原発事故に対して哲学は何を言えるか

    • 著者名/発表者名
      直江清隆
    • 学会等名
      日本現象学・社会科学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 社会的意味形成と人工物機能

    • 著者名/発表者名
      直江清隆
    • 学会等名
      応用哲学会
    • 発表場所
      千葉大学
  • [図書] 遺伝子と医療2013

    • 著者名/発表者名
      松田純・玉井真理子
    • 総ページ数
      46-64
    • 出版者
      丸善出版
  • [図書] 災害に向き合う2012

    • 著者名/発表者名
      直江清隆・越智貢編
    • 総ページ数
      219-240
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 現代の哲学・思想2012

    • 著者名/発表者名
      小坂国継・本郷均編
    • 総ページ数
      329-350
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi