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2013 年度 実績報告書

プラトンにおける「死後の神話」の哲学的意義の国際的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520004
研究機関東北大学

研究代表者

荻原 理  東北大学, 文学研究科, 准教授 (00344630)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード哲学
研究概要

2014年4月27日、慶應日吉でのシンポジウム 'Plato and Rhetoric' で 'Persuasion in Plato's LAWS' と題する発表を行ない、『法律』の「死後の神話」が置かれた文脈である、客人による若き無神論者の「説得」の特質を解明した(『法律』の「死後の神話」自体の主題的解明はすでに行っており、本発表はそこでの洞察を深めるもの)。
『中世思想研究』に「トマスの存在理解をめぐる上枝氏の提題に寄せて」を発表し、自体存在を措定するプラトン主義的体系の言語の特質・一貫性を解明し、プラトンの神話の言語を考察する視角を提示した。
2013年9月22日、新プラトン主義協会大会シンポジウムにて「プラトンらと無限」と題する提題を行ない、<極限的なもの>に関するプラトンの思考の特質を明らかにし、死後の状況をめぐる彼の思索を考察する視座を提示した(提題原稿は同協会機関誌に投稿中)。
日本西洋古典学会大会(東京大学駒場、6月1-2日)、日本倫理学会大会(愛媛大学、10月4-6日)、中世哲学会大会(11月9-10日)に参加し、プラトンの「死後の神話」および関連するテーマについて研究意見交換を行なった。国際プラトン学会大会(ピサ、7月15-20日。6泊7日)に参加し、イデア認識の忘我的体験としての側面について研究意見交換を行ない、また研究打ち合わせ、資料調査を行なった。11月23日京都大学にてR. Benitez教授と想起説に関する研究意見交換を行なった。
『法律』の「死後の神話」(特にそれが国家統治に果たすとされる役割)についての英語論文を海外の査読付き雑誌に投稿予定。
本研究は、同じ研究代表者による、平成26年度からの科研 基盤(C)「西洋古代の魂不滅説・滅亡説の論拠・含意に関する哲学的研究」における、プラトンの魂不滅説の研究の基礎として役立てられるであろう。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] トマスの存在理解をめぐる上枝氏の提題に寄せて2013

    • 著者名/発表者名
      荻原理
    • 雑誌名

      中世思想研究

      巻: 55 ページ: 107-117

    • 査読あり
  • [学会発表] プラトンらと無限

    • 著者名/発表者名
      荻原理
    • 学会等名
      新プラトン主義協会
    • 発表場所
      慶應義塾日吉キャンパス
  • [学会発表] Persuasion in Plato's LAWS

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Ogihara
    • 学会等名
      Plato and Rhetoric
    • 発表場所
      慶應義塾日吉キャンパス

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公開日: 2015-05-28  

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