本質主義のいくつかのタイプに関する比較考察の結果、実在的定義に基づく定義的本質主義を基礎としつつも傾向本質主義と最小本質主義をも部分的に取り入れた「範疇的力能本質主義」を採用した。それに基づきつつ、擬似的実体としての穴と虹の実在的定義を試みた結果、前者を充填可能性という力能を有する依存的耐続者として、後者を具体的実在対象としての実在的個別性を欠く現象的耐続者として規定した。さらに、実体的対象の本質の一部である耐続性を貫時点同一性としての純粋生成として捉え、その実在性を時制や生成とともに三位一体的に擁護した。
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