研究課題/領域番号 |
22520012
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
柏端 達也 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (80263193)
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研究分担者 |
美濃 正 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (70181964)
篠原 成彦 信州大学, 人文学部, 准教授 (60295459)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 知覚の哲学 / 表象説 / 志向説 / 選言主義 / 直接実在論 / モダリティ |
研究概要 |
研究実施計画に基づいて、平成24年度は、本プロジェクトにおける各部門(心の哲学、言語哲学、形而上学)を統合的な観点から結びつけ、また、当年度までに得られた成果を踏まえたうえで、知覚をめぐる本哲学的研究の最終的な体系化と基礎づけを行なった。 最終的に本研究プロジェクトでは、そこにおいて検討を重ねた知覚に関するいわゆる「表象説」(「志向説」)を批判的に取り込む形で、直接実在論などの形而上学的理論との関連性をも考慮しつつ、より包括的な──すなわち、従来等閑視される傾向にあった視覚以外のモダリティや、あるいは行為としての知覚やアフォーダンスといった近隣領域における議論をも、包括的に扱いうる可能性をもつ──知覚の理論の構築と、その評価を行なうことができた。そしてその最も早い研究成果は、平成25年4月に開かれた応用哲学会(於南山大学)において、当科研費研究グループのメンバーによるワークショップ(「知覚の哲学の最近における展開をめぐって3」)として報告をした。 24年度の主な研究活動としては、平成24年8月に慶應義塾大学で、平成25年2月に京都大学で公開の研究会を開き、合計4人の講師による講演会を開くとともに、本研究プロジェクトの研究成果の段階的な公開を行い、外部からの評価を得た。また平成25年3月には信州大学において、本プロジェクトの最終総括と、今後の(プロジェクト終了後の)成果公開に向けての具体的な検討を行なった。 以上のように、本科研費による研究活動により、当初掲げた「現代的な知覚研究のための哲学的基礎づけとその体系化」という課題は、具体的な形で一定程度の達成を見たと自己評価するものである。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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