未入手の関連写本のマイクロフィルム等を入手し、各写本について詳細なdescriptionを行った。また、未読のテキスト多数についてtranscription(予備的解読)を行った。さらに、海外出張のさいに、デンマーク王立図書館およびケンブリッジ各カレッジ図書館にて、関連写本の閲覧・研究をした。ケンブリッジでは、さらに、トリニティ・カレッジのJohn Marenbonと有益な意見と資料の交換をすることを得た。以上の諸成果は逐次サイトのページとして記録した。 コペンハーゲン学会で、本研究の目的の一つであるAlbricani学派について発表した。また、この発表への準備として、1130-1200間に書かれた論理学書のなかで、各論理学者名への言及を網羅した資料を完成した(http://ww.s.fpu.ac.jp/iwakuma/Papers/MastersII.pdf)。12世紀後半の論理学諸学派に関して、今後の研究への基礎資料となることを期したものである。
|