研究概要 |
メルロ=ポンティ存在論における文学の問題を研究し、多くの関連文献を渉猟し、論文執筆のための準備を行なった。そのための成果の一部は、「神々の骰子ーシェリングと自然の根源偶然」(『シェリング年報』第20号 日本シェリング協会刊行)として発表した。また、本研究費助成を受けたことにより、2012年5月5日に、フランス、パリの高等師範学校(エコール・ノルマル・シュペリウール)で行なわれた国際コロック Merleau-Ponty, La philosophie a l'epreuve de l'ecriture において La chair du monde, une petite consideration sur la relation entre deux ecrivains-Merleau-Pont et Claude Simon をフランス語で発表し、国際的な成果公表を行なった。また英文での論文、Now and Here, I am There-The Theory of Body and Space in Merleau-Ponty and Nishida Kitaro; を From the Things Themselves -Architecture and Phenomenology (Kyoto University Press) に掲載した。このように、メルロ=ポンティの文学論を研究することにより、国内外での研究成果の公表を行なうことができた。
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