研究課題
基盤研究(C)
『一遍聖絵』に記述された神仏関係について研究し、一遍が、当時の本地垂 思想とは異なり、自然神や死霊などの「実類神」のうちにも「垂 神」を見いだしていたことを明らかにした。また、踊念仏のための建物は「踊り屋」ではなく「道場」と呼ばれていたことを明らかにした。さらに、道場で行われる踊念仏が、世俗世界と浄土とが平等であるという存在論的平等性と、浄土と世俗世界とが隔絶されているという存在的隔絶性とを止揚した、存在的平等性の限定的現実化としての意味を持つことを明らかにした。
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寺社と民衆
巻: 第八 ページ: 7-21