研究課題/領域番号 |
22520045
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
古勝 隆一 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (40303903)
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研究分担者 |
内山 直樹 千葉大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (20449284)
嘉瀬 達男 小樽商科大学, 学内共同利用施設等, 教授 (80449537)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 中国哲学・思想 / 文献学 / 余嘉錫 / 中国近代 / 目録学 |
研究概要 |
まず、余嘉錫の代表的な著書であり、その文献学を知る重要な手がかりである、『目録学発微』を翻訳・注釈し、解題を付した、『目録学発微』(平凡社、2013年)を出版することができた。余嘉錫の文献学についての十分な研究に基づき、専門的知識を盛り込んだ訳注となったものと自負する。この日本語訳に付した古勝隆一「解題」は、余嘉錫目録学に関する重要な知見を提示したものである。なお、この翻訳については、慶應義塾大学斯道文庫の高橋智教授が、『東方』第393号(2013年10月)誌上にて書評のうえ紹介されている。我が国においては現在の段階で、余嘉錫の文献学については、本研究計画の研究代表者・研究分担者がもっとも積極的に研究を進めていることを内外に示すことができたものと自負する。 あわせて、『古書通例』『目録学発微』の両書につき、国内外の各図書館の蔵本を踏まえた上で、系統的な調査を完了することができた。この成果は、嘉瀬達男「余嘉錫『古書通例』『目録学発微』の版本と成立過程」、『小樽商科大学人文研究』第124号(2012年)として世に問うことができた。 次に、中華人民共和国の北京大学に所蔵されている余嘉錫氏旧蔵書について、2010年9月、現地を訪問し予備的な調査を行うこともできた。 そして、これらの成果を「中国近代文献学―余嘉錫の総合的研究」として、ウェブ上で公開することができ、一般読者への社会還元の役割を果たしている。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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