研究課題/領域番号 |
22520049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学
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研究機関 | 二松学舎大学 |
研究代表者 |
町 泉寿郎 二松学舎大学, 文学部, 准教授 (40301733)
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研究分担者 |
大島 晃 東京国際大学, 言語コミュニケーション学部, 教授 (00114413)
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連携研究者 |
戸川 芳郎 東京大学/二松学舎大学, 名誉教授 (60017118)
白藤 礼幸 二松学舎大学, 名誉教授 (10007461)
佐藤 進 北海道文教大学, 外国語学部国際言語学科, 教授 (40109096)
長尾 直茂 上智大学, 文学部, 教授 (30323182)
河野 貴美子 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (20386569)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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キーワード | 日本漢学 / 漢籍注釈 / 四書学 / 抄物 / 清原宣賢 / 一条兼良 / 新註学 / 室町時代 |
研究概要 |
本研究は「抄物」を室町期俗語資料としてではなく、その本来の漢籍注釈書ととらえ、具体的には日本中世漢学を集大成した清原宣賢の学術に向き合うべく、その「四書」を中心とした「漢籍抄」を取り上げ、特に宣賢自筆の手控え、またはその忠実な写本を主たる研究対象とした。我々は日本学研究者と中国学研究者が参加する会読研究会を実施し、抄物本文の正確な翻刻と、訓点に準拠し字音・字訓・音便等の日本語と中国語に配慮した正確な訓読文に留意した。その四書解釈の内容については元明期注釈書(『四書輯釈』『四書大全』等)、一条?良や清原家点本、および文之点・羅山点等の後続文献まで視野に入れて照合し、宣賢を起点として南北朝期~近世初期の学術の展開を追求した。会読成果の第1冊として、平成23年10月に汲古書院から『大学聴塵』をその翻印・訓読・脚注、および『四書童子訓』との対照表・『四書童子訓』翻印によって構成し、フルカラーの影印を添えて刊行した。併せて「清原宣賢漢籍抄翻印叢刊」第I期・第II期を企画した。次いで『中庸抄』の会読を進めるとともに、第I期分の『三略秘抄』『曲礼抄』『長恨歌並琵琶行秘抄』『論語聴塵』『蒙求秘抄』の整理を進め、第II期分(『左傳聴塵』『漢書抄』『易学啓蒙抄』『六韜秘抄』)のための準備を進めた。
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