研究課題/領域番号 |
22520053
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研究機関 | 二松学舎大学 |
研究代表者 |
種村 隆元 二松學舍大學, 国際政治経済学部, その他 (90401158)
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研究分担者 |
永ノ尾 信悟 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40140959)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | インド哲学 / インド密教 / 葬儀 / ムリタスガティニヨージャナ / パドマシュリーミトラ著『マンダラ儀軌』 |
研究概要 |
1. 平成24年度の研究会において,ヴェーダ文献のうち『ヴァイカーナサグリヒヤスートラ』に説かれる葬送儀礼,シヴァ教のうち起源の古いパーシュパタ派に属する葬儀文献『アンテーシュタヴィディ』,シヴァ教のシッダーンタの儀礼マニュアル『ソーマシャンブパッダティ』の葬儀次第のテキストの分析を行った.検討の結果,ヴェーダの葬送儀礼とシヴァ教の葬送儀礼の間には差異が見られるが,パーシュパタ派の葬送儀礼にこの過渡期とも見られる要素が含まれることを確認した.また,おもに公共的儀礼を担ったシッダーンタの葬送儀礼の構成と,仏教側の文献であるパドマシュリーミトラ著『マンダラ儀軌』の説く葬送儀礼のそれとにパラレルな関係があることを確認した. 2. 中世インドの死者礼拝儀礼の展開とそれらが現代のインドにどのように伝承されてきたのかを主として考察した.プラーナ文献群のなかから40の事例を収集した.内容の概略と儀礼要素の抽出,使用されるマントラの整理を行いつつある.現代インドのアラ―ハーバードの聖地で使われている儀礼書のマントラと比較して,いかなるプラーナ文献の伝承が,現代の一つの聖地の伝統と近い形を示すかを明確にしようとしている.白ヤジュルヴェーダ系の伝承がプラーナ文献のなかにも確認できそうである. 3. 過去3年の研究の成果として『ムリタスガティニヨージャナ』のサンスクリット語校訂テキスト及び註記が出版され,また校訂テキストに基づいた和訳註が出版の予定(印刷中)である. 4. 連携研究者は関連資料の収集を行うとともに,上記の研究代表者の投稿原稿の内容を検討し,研究代表者と意見交換を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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