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2010 年度 実績報告書

ポスト災害社会における宗教の役割に関する宗教学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520059
研究機関東北大学

研究代表者

木村 敏明  東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (80322923)

研究分担者 鈴木 岩弓  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50154521)
山田 仁史  東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (90422071)
キーワードインドネシア / 宗教 / 自然災害 / 地震観 / 復興 / 神話 / 追悼 / 記念
研究概要

今年度は基礎データ収集と予備的調査を中心に研究を進めた。主な成果としては以下のようなものをあげることができる。
(1)ニアス関連文献目録の作成
ニアスに関する文献目録としてはSuzuki(1958)が知られているが、その後半世紀の時間が経過しており、またインドネシア人研究者による研究がほとんどとりあげられていないなどの問題があった。そこで、Suzukiを補足する形で文献目録の作成をおこない、メンバーの間で共有した。
(2)スマトラにおけるクエッショネア予備調査
地震に対する住民の意識を探るためのクエッショネアをまず日本語で作成、インドネシア人留学生を交えて内容の検討とインドネシア語への翻訳をおこなった後、2010年11月16日に北スマトラ州メダン市にある国立北スマトラ大学の学生を対象として実施した。
高等教育機関に在籍中の学生には「よき社会人」として公認宗教へのコミットメントが求められるインドネシアの現状で、科学的知識、宗教的教義のいわば「建前」の背後にある地震観をいかに浮き彫りにするかが課題であったが、質問を「あなたはどう思うか」「どういう話を聞いたことがあるか」などと微妙にずらすことで、回答者の持つ地震観の多層性を回答に引き出すことができる見通しがついた。
(3)「宗教と自然災害研究会」の実施
災害復興をめぐる問題は多岐にわたり、さらに広範な研究者と意見交換を行う必要性があるだろうという認識から、「宗教と自然災害研究会」を立ち上げ、11月1日スマトラにおける地震復興プロジェクトに関わってこられた宮城大学の竹内泰准教授を招き、建築学の立場から見た復興の問題について議論をおこなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 天災・人災・神災-西スマトラ地震をめぐる語りの分析から2010

    • 著者名/発表者名
      木村敏明
    • 学会等名
      日本宗教学会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2010-09-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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