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2010 年度 実績報告書

近代日本における「神」の比較宗教史的研究―戦前から戦後までの制度と思想―

研究課題

研究課題/領域番号 22520067
研究機関南山大学

研究代表者

奥山 倫明  南山大学, 人文学部, 教授 (30308928)

研究分担者 寺尾 寿芳  南山大学, 南山宗教文化研究所, 研究員 (00353095)
ロジェヴァンジラ ムンシ  南山大学, 外国語学部, 講師 (10565386)
キーワード近代創建神社 / 別格官幣社 / 追悼慰霊 / キリシタン / 日本の正教会 / 土着化
研究概要

本年度は、近代創建神社についての調査見学を実施したほか、日本におけるキリスト教の土着化、変容について研究会を開催、また研究分担者による学会発表、資料の編纂刊行を行なった。
調査見学のための出張は、以下の3回、実施した。
(1) 近代創建神社として重要な、神戸市の湊川神社の訪問見学(平成23年1月2~3日)。天皇の忠臣を顕揚するための新たな神社として創建された近代創建神社として最も古い神社であり、別格官幣社制度の嚆矢となった。いわゆる国家神道について考察する上で重要な位置を占める。
(2) カトリックを中心にキリスト教の伝統の濃厚な長崎における原爆被災地、慰霊追悼施設の訪問見学(1月23~26日)。特に、キリスト教関係施設についての調査。
(3) 近代天皇崇敬の興隆、強化を目指して建立された、近代創建神社(近江神宮、平安神宮、橿原神宮)の訪問見学(3月19~21日)。これも国家神道を理解する上で、欠かすことができない神社である。
研究会は2回開催した。詳細は以下のとおり。
(1) 平成22年12月17日(金)午後5時~7時講師ロジェ・ヴァンジラ・ムンシ「キリシタン神社の歴史と現状-日本人の宗教観に触れて-」
(2) 平成23年1月21日(金)午後5時~7時講師アリョーナ・ゴヴォルノワ(研究協力者、関西大学外国語学部、龍谷大学国際文化学部非常勤講師)「「日本精神」と「正教神°性」-日本における正教の土着化の諸問題をめぐって-」
なお、研究代表者は、近年の国家神道をめぐる議論の動向をたどる書評論文の執筆を依頼され、執筆した(Monumenta Nipponica誌において平成23年上半期に刊行の予定になっている)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Recent Discussions on State Shino : Reviewing Work Written by Japanese Scholars2011

    • 著者名/発表者名
      Michiaki Okuyama
    • 雑誌名

      Monumenta Nipponica

      巻: Vol.66(未定)

    • 査読あり
  • [学会発表] Kakure Kirishitan in the Urbanized Context of Kurosaki2011

    • 著者名/発表者名
      Roger Vanzila Munsi
    • 学会等名
      Association for Asian Studies
    • 発表場所
      Honolulu
    • 年月日
      2011-03-31
  • [図書] 村上茂の伝記-外海黒崎のかくれキリシタンの指導者2011

    • 著者名/発表者名
      ロジェ ヴァンジラ ムンシ
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      聖母の騎士社

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公開日: 2012-07-19  

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