研究課題/領域番号 |
22520067
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
奥山 倫明 南山大学, 人文学部, 教授 (30308928)
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研究分担者 |
寺尾 寿芳 南山大学, 南山宗教文化研究所, 研究員 (00353095)
ロジェヴァンジラ ムンシ 南山大学, 外国語学部, 講師 (10565386)
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キーワード | 近代日本宗教史 / 神道 / 国家神道 / 日本のキリスト教 / キリスト教思想史 / かくれキリシタン |
研究概要 |
本年度は、研究グループメンバーを発題者とする2回の研究会と、外部講師を招いて実施した1回の研究会を開催した。6月24日開催の研究会は、奥山倫明を発題者として、「近代日本のキリスト教をどう見るか」と題して開催された。さらに10月21日には、寺尾寿芳を発題者として、「逢坂元吉郎の主体論」と題して開催された。これらはともに近代日本のキリスト教史に関して再考を試みる内容である。 次いで、12月16日には、上越教育大学、畔上直樹准教授をお招きし、「近代神社と宗教ナショナリズム-畔上直樹氏の近著をめぐって-」と題して、研究会を開催した。これは最近、国家神道をめぐる議論との関係で活発に研究成果を発表されている畔上氏の業績に関して、批判的に検討する目的で設定された研究会である。当日は、奥山が近年の国家神道論と照らし合わせて、また南山宗教文化研究所の粟津賢太研究員が宗教ナショナリズムをめぐる議論と照らし合わせて論点を提示し、それに対して、畔上氏にリプライをしていただいたのち、フロアとともに議論を深めた。なおこの研究会の議論の内容は、『南山宗教文化研究所 研究所報』22号に掲載の予定である。 本プロジェクト関連の調査等としては、2011年10~11月にムンシが長崎調査を実施、また2012年2月~3月に、奥山が、仏語圏の研究動向調査と文献収集のためにパリに出張した。 さらに研究協力者アリョーナ・ゴヴォロノヴァが、8月に北海道調査に出かけた。同調査では、札幌ハリストス正教会、小樽ハリストス正教会、苫小牧ハリストス正教会、函館ハリストス正教会への訪問見学を実施したほか、予備的な質問紙調査も行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者、分担者ともにそれぞれの担当分野につき、調査、研究発表等を少ないながら着実に実施してきているので、おおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の最終年度にあたる平成24年度は、研究代表者が研究成果を単著として発表することを目標に、鋭意努力するほか、研究分担者もそれぞれの担当分の研究を推進し、成果をまとめることを目指す。
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