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2010 年度 実績報告書

近世朝鮮儒者の民族アイデンティティーをめぐる言説―東アジア諸地域との対比から

研究課題

研究課題/領域番号 22520074
研究機関大阪市立大学

研究代表者

野崎 充彦  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90244623)

研究分担者 高坂 史郎  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20170178)
キーワード朝鮮儒者 / 民族 / アイデンテティー
研究概要

研究代表者の野崎は、まず近世朝鮮儒者の随筆類を主なテクストに、そこに表れた様々な人物像を考察した論考を執筆。また、説話文学会主催のシンポジウムの講演において、朝鮮人物説話の機能について発表した。また、実在の人物をモデルとした朝鮮古典小説の訳注を刊行。これらと平行して、韓国や台湾における資料収集やフィールド調査も行い、今後の研究の基礎固めを果たした。
研究協力者の高坂史朗は、植民地朝鮮と台湾に設立された帝国大学で哲学講座を担当した安倍能成と務台理作を中心に植民地教育が日本知識人にどのような影響を与えたかを論じた論考を執筆。また近世儒者が自らのアイデンテティの確立のため、キリスト教と西洋知識との葛藤を論じた李光来著『西洋思想受容史』を翻訳出版し、その解題で東アジア(中国・朝鮮・日本)の西洋思想受容の特色を比較する考察をなした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 植民地帝国大学に立つ二人の哲学者-京城帝国大学の安倍能成と台北帝国大学の務台理作2011

    • 著者名/発表者名
      高坂史郎
    • 雑誌名

      日本文化の攻と守(近畿大学日本文化研究所編)

      ページ: 88-110

  • [雑誌論文] 朝鮮の説話-人物説話の時代2010

    • 著者名/発表者名
      野崎充彦
    • 雑誌名

      中世文学と隣接世界1-漢文文化圏の説話世界

      ページ: 50-71

  • [学会発表] 朝鮮人物説話の機能2010

    • 著者名/発表者名
      野崎充彦
    • 学会等名
      説話文学学会
    • 発表場所
      広島大学(招待講演)
    • 年月日
      2010-06-26
  • [図書] 洪吉童伝2010

    • 著者名/発表者名
      野崎充彦
    • 総ページ数
      381
    • 出版者
      平凡社東洋文庫
  • [図書] 西洋思想受容史(李光来著)(東アジアと西洋思想)2010

    • 著者名/発表者名
      高坂史郎・柳生真共訳
    • 総ページ数
      340
    • 出版者
      御茶の水書房

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2021-08-03  

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