研究概要 |
本研究は、西方最大の教父アウグスティヌス(430 歿)の主著『キリスト教の教え(De doctrinachristiana)』を中心にその聖書解釈学の総合的研究を目的とした。その成果として国内においては、1)同著作の新訳と註解、2)同著作に重要な影響を与えたティコニウス(400 頃歿) 『規則の書(Regula) 』の邦訳(初訳) と註解、3) 聖書解釈史研究の重要文献(M. Simonetti, Biblicalinterpretation in the early Church)の邦訳、についてその刊行準備をほぼ終え、刊行への最終調整を行う段階へ到達した。また国際的研究の次元では、4)研究代表者が属する Hugo von St.Viktor Institut, Frankfurt/M と連携し、国際学会を共同企画し、4回研究発表(内 3回招待講演)を行った。
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