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2014 年度 実績報告書

マニエリスムの「時代の眼」:ジュリオ・カミッロの美術論の再構成に基づく

研究課題

研究課題/領域番号 22520089
研究機関弘前大学

研究代表者

足達 薫  弘前大学, 人文学部, 教授 (60312518)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワードマニエリスム / ジュリオ・カミッロ・デルミニオ / 記憶術 / 美術 / ヒエログリフ / エンブレム / インプレーサ
研究実績の概要

本年度は、研究代表者の体調不良のため海外資料調査を行わず、国内で入手とアクセスの可能な資料の分析、およびこれまでの研究の総合に精力を注いだ。特にジュリオ・カミッロ『劇場のイデア』で語られた「記憶の劇場」の再構成を進めることを最大の目的とした。具体的には、以下の三つの要素をリンクさせる「ヴァーチュアル版記憶の劇場」をPCを通じて作成することが可能であった。
A カミッロが述べる49のイメージ、B 同時代および後世の絵画や彫刻や版画、ヒエログリフ、エンブレム、インプレーサ、C カバラ、錬金術のテクスト
この研究によって、イタリア・ルネサンス美術におけるマニエリスム様式の形成には、伝統的なキリスト教的図像学、古代ギリシア・ローマについての探求ばかりでなく、秘儀的な性格の強いBおよびCがきわめて強い影響を与えたことがほぼ明らかとなった。
本研究における主に文献精読による研究は、平成27年度~30年度の新たな基盤研究(C)「マニエリスム形成期における記憶術の影響についての研究」へと発展した。こちらの研究では、フィールドワークによるイメージそのものの観察と記述を行う。このように、本研究は、新たな研究課題の基盤ともなり、きわめて実りの多いものであった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 図書 (2件)

  • [図書] 女性の表象学 レオナルド・ダ・ヴィンチからカッリエーラへ2015

    • 著者名/発表者名
      金井直監修解説、金山弘昌、足達薫、吉住摩子、金井直
    • 総ページ数
      238
    • 出版者
      ありな書房
  • [図書] 変身の形態学 マンテーニャからプッサンへ2014

    • 著者名/発表者名
      金山弘昌責任編集、喜多村明里、京谷啓徳、足達薫、金山弘昌、望月典子
    • 総ページ数
      342
    • 出版者
      ありな書房

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公開日: 2016-06-01  

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