(1) 研究環境の整備 平成18~20年度の基盤研究(C)「上方役者絵の国内外所蔵調査とデータベース化の基礎的研究」で作成したデータ枠に新たなる調査によるデータを入力していく環境を整えた。 (2) 実地調査と図録・Webサイトからの入力 関西大学図書館での実地調査や図録・Webサイトからデータを入力していった。作品考証が必要な場合、大阪府立中之島図書館や早稲田大学演劇博物館、国立国会図書館などで資料閲覧を行った。 (3) 浮世絵展の企画・開催、協力 「市川亀治郎コレクション役者絵展」(6月12日~14日、於:学習院大学史料館、国際浮世絵学会学習院史料館共催)では、学会企画委員の一員として、展示の準備から実際の作業まで担当した。 ・「役者に首ったけ!~役者絵を楽しむツボ~」(3月5日~4月17日、たばこと塩の博物館)に出品される上方役者絵について専門的知識の供与を行った。 (4) 展覧会見学 浮世絵に関連した「北斎とその時代展」等の展覧会はもちろん、広く美術史を理解するためにも「伊藤若沖展」など、多くの展覧会を見学、展示の構成や方法、図録の編集などについて理解を深めた。 (5) 一般への啓蒙 「ボストン美術館浮世絵名品展」(神戸市立博物館)の講演会や、箕面シニア塾(箕面市文化財団)の講座で講師を務め、一般に馴染みの薄い上方浮世絵の啓蒙活動を行った。
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