研究課題/領域番号 |
22520115
|
研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 |
研究代表者 |
富田 淳 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部・列品管理課, 課長 (20227622)
|
キーワード | 中国表装 / 日本表装 / 掛軸 / 巻子 / 冊頁 |
研究概要 |
文献調査 ・『書史』『画史』北宋・米〓、『南村輟耕録』元・陶宗儀、『斉東野語』南宋・周密等から、書画の表装に関する記載を収集・整理した。 作品調査 ・北京故宮博物院「蘭亭特展」を視察、清朝宮廷作品約50件を調査した。 ・遼寧省博物館の所蔵する中国書跡50件を調査した。 ・大阪市立美術館の所蔵する中国書画5件を調査した。 ・京都国立博物館の所蔵する中国書画20件を調査した。 ・台東区立書道博物館の所蔵する中国書跡12件を調査した。 ・東京国立博物館の所蔵する中国書跡6件を調査した。 上記の成果に基づいて、国内国外の研究会で発表し、東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画展に反映させた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は3年計画の2年目にあたり、文献の整理および内外に現存する作品調査から得られたデータは着実に増え、その成果の一部を、東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画展や、国内・国外における研究発表会において公表することができた。将来的には、毎年継続して実施している中国書画の修理において、修理方針を検討する際の基礎データとして有効な資料となりうる。
|
今後の研究の推進方策 |
平成24年度は本研究の最終年にあたる。研究計画に基づいた調査を実施するとともに、過去2年間で蓄積されたデータを整理・分析していきたい。また可能であれば、科学的な主張も用いながら継続して研究を進めたい。
|