研究課題/領域番号 |
22520126
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中村 義孝 筑波大学, 芸術系, 教授 (10198252)
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研究分担者 |
松尾 大介 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (50377230)
宮崎 甲 千葉大学, 教育学部, 教授 (60272291)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 造形表現 / 彫刻 / 蝋型美術鋳造 / ブロンズ / イタリア |
研究実績の概要 |
本研究は蝋型美術鋳造の技法研究をもとに、鋳造による彫刻表現の可能性を追求していくものである。平成26年度における実制作を通した蝋型鋳造による新しい彫刻表現の取り組みにおいて、研究代表者中村義孝は発泡スチロールを心材にして、その上に蝋板を重ねて形作る蝋直造り法について昨年度に引き続き追求した。今年度は蝋板の特質を活かした形態から、板蝋の直造りで写実的形態をどこまで突き詰められるかにつて研究した。完成した作品[題名:冬の影/ブロンズ、h.200×w.56×d.35(㎝)]は創立60周年記念一陽展(2014年10月/国立新美術館)に発表した。分担者宮崎甲は塑造制作と消失する素材及び蝋の直造りによって制作する混成表現について研究した。特にバルサ材を多用し、線構成を強調して塑造制作部分との対比に注目し制作を行った。分担者松尾大介は鋳造工程を経ることで得られる異素材結合法について追及した。特にブロンズと木について実験制作を重ねた。完成した作品[題名:天降の欠片/ ブロンズ、木 h.220×w.130×d.130(㎝)]は第88回国展(2014年5月/国立新美術館)に発表した。今年度が最終年度となるため、これら本年度の成果に加え、これまで積み上げてきた実制作で実証してきた蝋型鋳造の新しい表現の成果を平成27年3月に報告書としてまとめた。また、その報告書には研究期間に収集したイタリア各地の鋳造所の技法資料についても掲載した。平成26年7月12日に研究例会を筑波大交流会館で行い、イタリア式蝋型鋳造による彫刻表現方法について各分担者が行ってきた成果について作品とパネルを展示し口頭発表を行った。作品については12日から19日の期間展示を行った。筑波大、千葉大、上越教育大、山梨大、国際基督教大の教員、学生及び彫刻家、鋳造家約60名の参加が見られ、蝋型鋳造における彫刻表現の研究に於けるネットワークが構築されつつある。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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