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2012 年度 実績報告書

具象木彫表現における日本のかたちの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520136
研究機関岐阜大学

研究代表者

河西 栄二  岐阜大学, 教育学部, 准教授 (60302402)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワード日本のかたち / 木彫 / 彫刻 / 橋本平八 / 内藤堯雄 / 桜井祐一 / 新海竹蔵 / 円空・木喰
研究概要

研究3年目は下記の調査・研究を進めた。①作家・表現研究。4月21日山梨県身延町の木喰微笑館、6月23日関市円空館、8月8日関市洞戸円空記念館(高賀神社)、2013年3月東京国立博物館「飛騨の円空展-千光寺とその周辺の足跡-」において熟見と資料収集。日本のかたちの源泉として仏像や縄文土偶の調査を実施。5月26日平等院鳳凰堂にて定朝による阿弥陀如来像、及び雲中供養菩薩、28日滋賀県高月度岸寺の十一面観音立像、12月4日には滋賀県MIHOミュージアムにおいて土偶・コスモス展を熟見調査した。
近代木彫作家では4月24日熱海にて澤田政廣美術館、12月4日三重県立美術館平櫛田中展、3月15日小平市平櫛田中館、井の頭自然文化園北村西望彫刻園、3月14日碌山美術館にて荻原守衛、石井鶴三等の木彫作品熟見とスケッチ調査。現代木彫作家では、10月17日に鎌倉、神奈川県立美術館企画展の江口週彫刻展、銀座西村画廊にて三沢厚彦新作展、19日には千葉市美術館において須田悦弘展、棚田康司展、11月には愛知県メナード美術館において舟越桂展の実見調査・資料収集実施。
②美術公募団体の彫塑表現傾向調査。5月4日国画会展(六本木)、公募展セレクション(都美館)、9月には二科会、新制作展、行動展、10月18日には日展にて現代の木彫表現についての調査。また東京造形大学にて木彫担当の田村史郎退官記念展を熟見し、田村氏作成の木彫の授業テキストを収集した。また多摩美術大学にて木彫担当の竹田光幸氏によるテキスト「木彫刻制作」も収集した。
③木材収集・分析を行った。筑波森林総合研究所にて主要木彫用材となる様々な樹の観察調査を行った。また苗木(樟、桂、欅、楢、イチョウ、カヤ、檜など)を入手し、葉や幹などの特徴の観察を続けている。
④自身での木彫作品制作研究では、欅材の寄木表現による座像を制作し新制作展(国立新美術館)において発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

作家等の調査、及び資料収集については素材、技法、周辺作家やその時代の状況など広範囲に渡り順調に進展しており、計画以上の成果がある。
しかし資料収集の範囲が広がるなかで、各作家の作品や表現の分析、研究に遅れがでている。

今後の研究の推進方策

今後も作家調査、資料収集を進めるとともに、収集した資料をもとに分析、検討を行う予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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