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2013 年度 実績報告書

具象木彫表現における日本のかたちの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520136
研究機関岐阜大学

研究代表者

河西 栄二  岐阜大学, 教育学部, 准教授 (60302402)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワード日本のかたち / 木彫 / 彫刻 / 橋本平八 / 内藤堯雄 / 桜井祐一 / 新海竹蔵 / 円空・木喰
研究概要

研究4年目は下記の調査研究を進めた。
①作家・表現研究では6月24日大阪高宮画廊にて内藤堯雄の木彫作品4点絵画作品36点の寄贈を受け実見研究を進めた。また内藤堯雄関連の新聞記事を国会図書館等において収集し整理した。9月7日桜井祐一の息子さんに会い桜井祐一の作家資料や先行研究について話を伺った。9月29日岐阜県白鳥神社にて円空作十一面観音(秘仏)の特別公開展を見た。同日白鳥文化ホールにて開催された公開記念シンポジウムにおいて梅原猛氏の記念講演や新日曜美術館過去番組「円空仏像革命」上映鑑賞、元NHKプロデューサー水谷慶氏らNHKの円空番組制作担当者らによるシンポジウムを聞いた。10月1日山梨県木喰微笑館を再訪し資料収集。10月27日上野西洋美術館ミケランジェロ展にて木彫小品を実見した。11月12日メナード美術館にて高村光太郎作「栄螺」「鯰」実見。同日碧南市藤井達吉現代美術館の「彫刻家高村光太郎展」にて光太郎や佐藤朝山の木彫作品実見。
②美術公募団体の彫塑表現傾向調査。9月二科会、新制作展、10月27日二紀展にて現代木彫表現の調査。11月新制作展創設期の図録収集を行い、新制作協会事務所の協力を得て、およそ75年間の展覧会の内、60年分の図録を実見しデジタルデータとして収集した。
③木材収集・分析を行った。7月木彫材料として貴重な榧(カヤ)材の丸太を入手。苗木(樟、桂、欅、楢、イチョウ、カヤ、檜など)の葉や幹の観察を継続して行う。
④自身の木彫作品制作研究では、タブ材の寄木表現による横臥像を制作し「新制作展」(国立新美術館)において発表した。他に「リアリズムの深層展」(極小美術館、岐阜県池田町)、「緑の中の彫刻展」(ギャラリー華、東京都麻布)、「次代を担う彫刻家たち展」(現代彫刻美術館、東京都目黒区)などで木彫作品を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

作家等の調査、及び資料収集については素材、技法、周辺作家やその時代の状況など広範囲に渡り順調に進展しており、計画以上の成果がある。
しかし資料収集の範囲が広がるなかで、各作家の作品や表現の分析、研究に遅れがでている。

今後の研究の推進方策

今後も作家調査、資料収集を進めるとともに、収集した資料をもとに分析、検討を行う予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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